お疲れ様です。
ぼんちゃん(@bonchan0433)です。
今回も、先延ばしにしない!実行力定着へのロードマップのお時間です。
前回は『良いセルフイメージを持つ』事について解説しました。
ただ、同じことを繰り返すのは退屈だよ、と感じる方もいるでしょう。
そこで、今回は『仮説を立てる』がテーマ。
仮説って何?という取っ掛かりの部分や実際の取り組み方、メリットについて掘り下げていきます。
それでは、参ります。
仮説=あなたはどう思う?と自分に問う
そもそも、仮説って何?というところから解説していく必要があるでしょう。
辞書で仮説という単語を調べると、以下のような意味があります。
『ある現象を統一的に説明するために立てた仮定』
・・・はい、難しいですよね。
もう少し分かりやすく言い換えると、『現時点であなたがどうなると思うか?』という意味です。
ハッキリお伝えしますが、『頭で考えていることを言葉に出来るかどうか』に集約されていると表現しても過言ではありません。
僕が読んだ本で『言葉に出来るは武器になる』がありますが、こんなワンフレーズがあります。
『言葉に出来ないという事は、言葉に出来るほど考えられていないのと同じである』
非常に厳しい言葉ですが、的を射ていると感じるようになりました。
仮説を立てるクセづけをするために実際の取り組み事例、抑えるべきポイントや考え方について掘り下げていきましょう。
仮説を立てるクセ付けの事例
まずは仮説を立てるクセ付けが成長や成果に直結した事例を紹介します。
人材育成、売上アップの2例ご紹介しますので、共通点やポイントを予測しながら読んでみてください。
1.人材育成
スタッフAさんに後任を育成するように、という位置づけで、新入社員Bさんを預けられました。
実際に教えたところ、業務定着が思ったほど進まず、Aさんは次第にイライラし始めます。
最初は優しく教えていたのが、徐々に区長や態度がきつくなっていきます。
Aさんは無自覚にそういった言動を取っていましたが、周りの同僚は危機感を抱いていました。
「このままではBさんが辞めてしまうのではないか・・・」と。
結果、Bさんは、驚異的な反骨心でAさんを超える結果を出し、今やAさんの上司になりました。
Bさんにどのような変化があってこれだけの成長につながったと思いますか?
2.売上アップ
とあるスーパーの商品発注担当Cさん。働いているスーパーは売上が伸び悩み、対策を立ててもなかなか成果につながりませんでした。
ある月、店舗で販売促進の一環として月間特売を開催する事が発表されました。
これはチャンス、と言わんばかりにCさんは販売促進や商品発注、売場のレイアウト変更など、精力的に活動しました。
結果、売上は昨年と比較して127%増を達成し、本部会議で月間前年比伸び率1位を記録するという成果を挙げました。
Cさんは、どんな思考で販売促進や発注を立案、実施したのでしょうか?
この2例には共通点が1つあります。
それは『自分と相手の価値観を比較して仮説を立てた』という事です。
人材育成の例で挙がったBさんは、頭の中ではこう考えていたでしょう。
・Aさんはどうして自分に厳しく接するのだろう・・・?
・自分はこの仕事を通して、どうなりたいんだろう
・自分がAさんの仕事を見て、見習うべき点とマネしてはいけない点はどこだろう?
そうして自分の目標を定めて、違いに対して仮説を立てて、正誤性を判断しながら行動を重ねる。
まさに、質と量がともなった実行事例だと思います。
もちろん、こんなにボロクソに言われたまんまにしておけるか!という反骨心もあったかもしれませんが、実際の思考はこうだったのではないか?と考えられますね。
売上アップを達成したCさんはどうでしょう?
ここでいう『相手』というのは、お客様です。
上司ではありません。(ココ重要!)
・お客様はこの特売リストの中からどんなものを欲しがるだろう・・・?
・時期柄、万人が買いやすい商品はどんなものだろう?
・どんなテーマで売場を展開すれば、楽しく買い物が出来るだろう?
そこに上司や同僚の思いは少なからずあったかもしれませんが、上司や同僚に言われたから、という受け身な動機ではありませんでした。
お客様が商品を買う理由や動機に対して仮説を立て、お客様の興味に対してアプローチした結果が売上伸び率No1という成果に繋がったと考えます。
決意が行動を生み、意志が継続を生む
先程の例で紹介した二人に共通している部分には、相手の視点に立って仮説を立てる以外に、マインド面での共通点が2つあります。
『こうなりたい!こうしたい!』という決意、決めたことをやりきろうという意志です。
Bさんの場合、驚異的な反骨心とAさんへの興味が目標に対する決意を生み、理想の先輩像、上司像に近づこうとする意志が見て取れますね。
Cさんの場合、売上が伸びていないことに対する危機感から、『発注担当者として、お店の売上に貢献したい!』という決意があり、『月間特売という販売促進活動をきっかけに売上アップ』という意志を感じます。
第4回でも解説しましたが、やる!と決めたからには、あなたの根本に明確な動機があるはずです。
こうなりたいとか、成果をあげたいとか。
覚悟という軸が強ければ強いほど、行動がより具体的に、鮮明になります。
そして、あなた自身が決めた軸に対して、あきらめずに向かっていく意志が行動を続けさせてくれます。
抑えておくべきコツや考え方
ここで抑えておくべきコツは『脳内完結させない』ことと『無責任に数を出す』ことの2点です。
順番に解説していきます。
脳内完結させない
1つ目に脳内完結させない事です。
仮説を立てる、というとこんな風に考えていませんでしたか?
そうか!こうだからかも?って原因を仮にイメージしておけばいいのか!
それならカンタンに出来そうじゃないか!
いやいや、ちょっとストップ。某小さくなった名探偵みたいに頭の回転がメチャメチャ早くなるわけじゃありません。
まずは、簡単にで構いませんので、書いて並べてみましょう。とはいえ、難しくせずにこんな感じでOKです。
このぐらいの感じでOK。課題に対する仮説、仮説から出した対策が有効だったかが分かればいいんですから。あとは仕事やプライベートといろいろ考える事がたくさんある中、忘れずに解決までたどり着けるようになれれば書き出さずに対応可能になるでしょう。
無責任に数を出す
2つ目に無責任に数を出すということです。
慣れるまでは、考えられる仮説そのものの数が少なくて、すぐに行動に結びつけられるものが出てこないかもしれません。
そこで、無責任に数を出す事を意識してみましょう。無責任にというのがポイントです。
思いつかない理由として、無意識に常識的な制約を考えてしまっている事が挙げられます。
常識的にに考えたら○○だから、この仮説は違うか・・・。といった具合。
それは、検証してみなければ、仮説が正しいかどうかは分かりません。ここでは、数として出して、『どれが有効そうか選ぶ選択肢を増やす』事を意識してみましょう。
まとめ:めんどくさい、が勝つということは
仮説を立てる事の重要性と、コツは何となく理解していただけたでしょうか?
とはいえ、ここまでの流れを見て、こう考える方もいらっしゃるでしょう。
毎回仮説を立てるとかめんどくさいよ・・・。
そもそも、すぐ結果が出ないんなら、やるだけ意味ないんじゃない?
確かに、カンタンに成果が出ます、すぐに自分を変えられます!というやり方では、ないかもしれません。
ですが、ちょっと考えてみてください。
普段、、言われたことを思考停止でこなす人と、普段から仮説を立てながら考えている人、どちらの方が将来的にステップアップしていけると思いますか?
間違いなく、後者でしょう。
その行動の原動力は、ポジティブなものもあれば、ネガティブなものもあるでしょう。
ポジティブなものなら、僕はこれを達成したいという純粋な興味や期待。
ネガティブなものなら、同じことで何度も叱られたくない、こんな現状はまっぴらだ、という願望。
それは、どちらであれ、あなたがどうなりたいかを選んだ末の行動に他なりません。
もうたくさんだ!という思いネガティブな感情や体験や、もっと成長できる!というポジティブな思いが継続への原動力になります。
決意という抽象的な話をされても、明確なメリットに感じにくいでしょう。
分かりやすいところで話すと、仮説を立てるというのは、コミュニケーションを取るときに役立ちます。
相手の人はどんなことを考えているのか?大事にしている価値観はなんだろう?伝えたい事って何かな?という視点で考えられうようになります。結果、少ない言葉で、濃いコミュニケーションが取れるようになります。
とはいえ、思考習慣を手に入れるには時間がかかります。目安として3週間ぐらいはかかるので、じっくり取り組んでいきましょう。
あくまでも、基本的な軸は『小さく行動して、小さな成果を得る』という事をお忘れなく。
詳しくは第6回で解説していますので、おさらいしておきましょう。
次回は『結果を急がない』というテーマで解説します。
あきらめずにやっていれば、結果はおのずとついてくるとよく聞きますが、すぐに自慢できるような大きな成果が出るほど、世の中甘くありません。そこで、結果に対するどう向き合うのか、触れていきます。
それでは、また。
【先延ばしにしない!実行力ロードマップ】
第11回以降は順次更新予定
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