お疲れ様です。ぼんちゃん(@bonchan0433)です。
先延ばしにしない!実行力定着へのロードマップの第2回です。
第1回では、あなたが実行力を身に付ける事の重要性について解説しました。
言われなくても分かってるよ、という方もいらっしゃるかもしれませんが、こんな疑問が頭に浮かんだことはありませんか?
どうしてやらなきゃいけないって分かっているのに、実行に移せないんだろう、と。
この質問の解答や終着点って、『あぁ、自分はやらなきゃいけない事も出来ない人間なんだ』という自己嫌悪にも似たモヤモヤ感に行きついているような気がします。
身に覚えはありませんか?
・上司から『○○ってもう終わっているか?』と言われて、期限が近くなっていたことを思い出す
・同僚から『これやっといて』と言われたものの、すぐに着手しなかった結果、『どうして終わっていないの!?』とヒステリック気味に詰め寄られる
・提出するレポートの作成をやらなきゃ、と思いつつも、全く手が進まない
これ、僕の実体験もありますが、似たような経験があるのではないでしょうか?
大丈夫、それ、ある程度はしょうがない事なんです。
今回は、どうして先延ばしにしてしまうのか?というテーマを掘り下げて解説していきます。ここを理解しないと、モチベーションが乱高下する事態にぶち当たるので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは、やっていきましょう。
結論:人間は先延ばしするように出来ている
結論として、『人間は先延ばしするように出来ている』という事です。
なんだよ、身もふたもない、と感じましたか?
でもよく考えて頂きたい。
『実行力がないのはあなた自身の能力の問題ではない』という事実が分かったんですよ?
端的に言ってしまえば、全人類に標準搭載されている機能として『先延ばしするプログラム』が既にインストールされている状態なんです。
実行力を手に入れるためには、先延ばしプログラムの内容を理解しなければ、対策を立てることが出来ませんよね。
まずは、先延ばしプログラムである現在志向バイアスと、実行力を左右するであろうやる気の正体をしっかりと理解しておく必要があるでしょう。
まずは、現在志向バイアスについて掘り下げていきましょう。
先延ばしプログラム:現在志向バイアスの正体
そもそも、現在志向バイアスという言葉を聞いたことがありますか?
人が直感や感情によってどのような判断をし、その結果、市場や人々の幸福にどのような影響を及ぼすのか研究する学問である、行動経済学で用いられる言葉です。
バイアスというのは、思考の偏りを指す言葉。
改めて、現在志向バイアスとは、『将来の大きな利益よりも、すぐに手に入る利益を優先させてしまうという心理効果』を指します。
具体的な例を挙げると以下のようになります。思い当たる節はありませんか?
・ダイエットを決意したものの、目の前のお菓子や間食がやめられない
・テスト勉強を進めなきゃいけないのに、ついつい部屋の掃除がはかどってしまう
これには、コストと報酬の受け取りに時間差がある事が原因として挙げられます。
ダイエットやテストという長期的な成果を報酬としています。ただし、努力の結果、確実に得られるかは分かりません。不確定要素を含みます。
それに対して、目の前のお菓子や間食、掃除といった目の前にある報酬の方が確実で重要度が高く見えてしまう。
結果、ダイエットやテストで好成績、といった長期的な課題を進められないといった状況が起きるのです。
この現状志向バイアスを知っているかどうかで、実際の取り組み方や、対策の立て方が大きく変わってくるので、覚えておきましょう。
やる気の正体
やる気がない、モチベーションが上がらない。
行動に移せない人が理由として挙げる大きな理由の一つではないでしょうか?
これにも、ちゃんと正体があります。
やる気(行動意欲)というのは、ドーパミンという脳内物質が分泌される事で起きるもの。
それがうまく伝達されていないと、やる気が出ない。
つまり、新しいことへの関心がなくなったり、行動意欲がなくなるなどの『やる気が出ない』状態になってしまうのです。
じゃあ、ドーパミンを増やせばいい、と考えるところですが、ここにも標準搭載されているプログラムがあるんです。
それは、『脳は報酬の内容でやる気を決める』というもの。具体的に解説していきましょう。
※ここでは、コストを金銭、労力、時間とし、報酬をコストを払った際に受け取れる対価、成果、金銭とします
脳は報酬の内容でやる気を決めている
報酬の内容でやる気を決めている。思い当たる節、ありませんか?
あることをするだけで確実に成果が得られる事案には頑張れるけど、報酬が不確定であるけど、頑張らなければならない。
2021年7月に、脳内にある2つの受容体によって、報酬やコストに応じて意欲を調整しているという研究結果が出ました。(出典:量子科学技術研究開発機構:「ご褒美がもらえる」と「大変だけど頑張ろう」の2つの『やる気』システムを解明)
つまり、脳内で○○をすると▲▲という報酬が得られる、と提示された時点で、やる気の度合いは決まってくるというのです。
具体例を挙げると、以下の通り。
・飲むだけで痩せるダイエットは頑張れるけど、運動や食事制限は頑張れない
・残業はめっちゃ頑張るけど、副業やスキルアップ、リスキリングには消極的
・雑用やほかの人でも出来る仕事は意欲的だけど、レポート作成などは後回しにしがち
いかがですか?いずれの例も前者の例は報酬や成果が確定していますよね。
ダイエットの場合、体重減、残業の場合は残業手当といった具合に。
ところが、後者の場合、報酬や成果を受け取れるかどうかが分かりません。
運動すれば必ず痩せられるわけではありませんし、副業だってすぐに稼げるようになるわけではありませんし。
これらのことが出来なくて、自信をなくしたり、自己肯定感が下がる機会が多いです。
ですが、先ほどの現在志向バイアス同様、先延ばしプログラムとしてインストールされている状態。
性質として、そうなっているので、自信や自己肯定感に影響させる必要がないんです。
まとめ
意外と知らなかった先延ばしの理由。
その原因を掘り下げると、みんな同じような理由でつまづいていたことが分かりますね。
僕も、先延ばしせずにとやれていると思っていた時期がありました。
ところが、ブログ運営やTwitter、趣味などをやっていると、思いのほか実行に移せている事が少ないと感じました。
これは、ある種自信をなくすきっかけになり得るものではないかと考えます。
ところが、現在志向バイアスとやる気の正体を知る事で、『あ、そういう仕様なんだ』と安心したり、気落ちする事が少しでも減ると思います。
大事なのは、『人間の仕様を理解した上で、実行する仕組みを作る』事。
だいたいの人は、仕組みを作るのが面倒だから、現状維持で精一杯になります。
でも、あなたは違う。
一緒に『やり切れる自分』に変われる瞬間を目指しましょう。
次回からは目的を明確にする決意のフェーズの解説に移ります。
自分の内にある気持ちを軸に、進む方向を決めていきましょう。
それでは、別な記事でお会いしましょう。
それでは、また。
【先延ばしにしない!実行力ロードマップ】
第10回以降は順次更新予定
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