中学生でも読めば納得|ライフワークバランスって何?内容と影響を解説

働き方

おいでやす。

ぼんちゃん(@bonchan0433)です。

 

近頃、『ワークライフバランス』という言葉を耳にします。

その浸透のスピードは、もはや学校の授業で教科書に載る勢い。

あなたは、その言葉の意味、これからどのように社会が変わっていくのかをきちんと理解していますか?

理解度によっては、これからの働き方に大きく影響が出てきます。

この記事では

・ワークライフバランスって何?

・どうして今ワークライフバランスなの?

・メリット、デメリット

 

について解説していきます。

 

ワークライフバランスという言葉は聞いたことがあるけどよく分からない、今のまま働いていく事に不安がある方には必読の記事となっております。

企業が導入する事でどんな変化が起こるのか知っておくことで、あなたの働き方が大きく変わる事になります。

それではさっそく解説していきます。

ではいきましょうっ!

 

ワークライフバランスって何?

 

 

ワークライフバランスという言葉の意味は

『仕事(ワーク)と生活(ライフ)の調和(バランス)』になります。

この言葉は2008年に厚生労働省から『仕事と生活の調和プロジェクト』が発足してから

働き方改革に関連づき、一気に広まった形になります。

補足:仕事と生活の調和プロジェクト|厚生労働省

 

この説明を見るとこんなイメージを抱きませんか?

なるほど♪

仕事もプライベートもバランスよくやればいいのか♪

 

と分かったつもりになるのは少し早いです。

ワークライフバランスが意味するのは、『仕事もプライベートも全力投球』という事です。

 

 

仕事・・・誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす

生活・・・子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活

引用:「仕事と生活の調和」推進サイト|ワークライフバランスの実現に向けて

 

 

どうして今『ワークライフバランス』が注目されているのでしょうか?

それは、現在、日本が抱えている問題が大きく関係してきます。

 

なぜ今ワークライフバランスなの?

 

 

今、ワークライフバランスが注目されている背景には、『日本が抱えている問題』が大きく関係しています。

 

日本が抱えている問題、それは『少子高齢化』です。

 

少子高齢化社会とは、少子化と高齢化が同時に進んでいる社会を指します。

それぞれの問題が現時点でどうなっているのか、詳しく掘り下げてみましょう。

 

日本の課題:少子化

 

少子化とは、1人の女性が一生の間に産む子どもの人数が少なくなっている状態です。

国際連合は2.1人を理想として設定しており、この水準を長期間下回っている状態を指します。

 

日本では14歳まで(以下グラフ:15歳未満)の人口と65歳以上の人口を比較して、14歳までの人口が少ない事を少子化、としています。

年齢を3つに区分して人口ごとの割合を表したグラフが以下になります。

 

引用:総務省|年齢3区分別人口の割合の推移

 

14歳の人口は年々減り続けていて、2020年時点では過去最低レベルになっています。

このグラフから、65歳以上の人口が年々増えている事も見て取れますね。

次は、高齢化についてみていきましょう。

 

日本の課題:高齢化

 

高齢化とは、国の人口に占める65歳以上の高齢者人口の割合が7%以上の状態です。

 

さっそく、日本の現時点での65歳以上の割合を見てみましょう。

 

引用:総務省|2020年9月時点の高齢者人口の割合及び推移

 

2020年時点で高齢者人口が28.7%と超がつくほどの高齢社会になっています。

これは、世界レベルで重大な問題となっています。

下のグラフは、主要国の65歳以上の割合の比較になります。

 

引用:総務省|主要国における高齢者人口の割合の比較

 

ある程度高い状態の国はいくつかありますが、日本はぶっちぎりでトップなんです。

 

この少子高齢化社会が進む事で起こる大きな問題が『働ける人が減り続ける』という事です。

働ける人の人口の事を労働人口と言いますが、労働人口が減るとどんな問題が起こるでしょうか?

 

労働人口が減る事で起こる問題

 

労働人口が減る事で起こる問題は以下の2点です。

・働く人が減り、生産性が下がる

・会社がブラック化していく

 

それぞれを解説していきます。

 

問題1:働く人が減り、生産性が下がる

 

労働人口が減る、という事は会社1つに所属している従業員の人数が少なくなっていきます。

従業員の人数が減る、という事は会社が仕事を続けられなくなり、働く場所がなくなる(倒産する)という事を意味しています。

下の図は会社の数と倒産した企業の推移になります。

 

  会社の数 倒産件数
2013年 5,779,072 8,684
2015年 5,578,975 10,536

参考:総務省統計局|産業別民営事業所数と従業者数

   株式会社東京商工リサーチ

 

1年間でこれだけの会社が無くなっているんです。

10年後、会社が残っている確率は10%程度といわれており、

1つの会社に長く勤めていることが安定ではなくなりつつあります。

 

問題2:会社のブラック化

 

会社1つあたりに所属する従業員が減る、という事は1人当たりの仕事量が増えるという事に繋がっていきます。

例えば100人でやっていた仕事を明日から50人でやる事になりました。

終わらせるためには以下の三択を迫られます。

1.1人あたりの仕事量を2倍にする

2.従業員を100人に戻す

3.やり方、仕組みを変える

 

2と3が本来やるべき対策ですが、それにはとんでもない額のお金がかかります。

最も手軽に、かつ手っ取り早く仕事を終わらせるなら1、という選択になってしまいます。

小さい企業ほどお金がないので、『人は少ないけどここが正念場、頑張ろう!』という精神論で励ます事になってしまいます。

 

これが何を引き起こすか、お分かりですか?

『長時間労働、低賃金』という典型的なブラック企業を増やす事になりかねません。

労働人口が減ると、これだけのマイナス要素が発生するのです。

それを解消するために、『仕事の効率を見直してプライベートも充実させよう』というのが

ワークライフバランスという考え方になります。

 

『ワークライフバランス』と『働き方改革』との違い

 

 

ワークライフバランスと同様に働き方改革、という言葉もよく聞きます。

これは同じような意味に聞こえますが、根本的な部分は大きく異なります。

この2つの共通点は『仕事と家庭の両立厳しいやん!働ける人減るし何とかしようよ!』という部分。

その為に何をするか?という方法が違います。

どのように違うのかを以下の表にまとめました。

 

  目的 方法
働き方改革

労働人口の減少

仕事と家庭の両立が難しい

働ける時間の上限を決める

社員とパート・アルバイトの給料差を縮める

有給休暇を年間5日、利用する

ワークライフバランス

個人のスキルアップ

男性の育児休暇、女性の社会進出

働く時間のチェック、見直し

仕事内容の効率化

参考:働き方改革特設サイト

   仕事と生活の調和推進サイト

 

 

こうして見ると、方法の部分はけっこう違いますね。

ですが、狙いはどちらも『仕事もプライベートも充実させましょう』という事に変わりはありません。

ワークライフバランスと働き方改革は別物として考えておくべきでしょう。

 

ワークライフバランス導入によるメリット

 

 

 

ここまでの話を聞くとこう考えてしまいますよね。

 

じゃあワークライフバランスを導入している会社を探して

そこで働けばいいんだ♬

 

いやいや、ちょっと待ってください。

今までのルールを変える、という事はそれなりに不都合もあります。

ここからは、導入によるメリット(良い点)、デメリット(悪い点)を比較していきます。

まずはメリットから解説していきます。

 

ワークライフバランス導入のメリット:会社側

 

まず会社側にどういったメリットがあるのか?

以下の3点になります。

1.会社のイメージアップ

2.生産性アップ

3.人が辞めにくくなる

 

それぞれのメリットを解説していきましょう。

 

会社のイメージアップ

 

ワークライフバランスを導入している会社はまだまだ少ないです。

 

我が社ではワークライフバランスを導入しています!

と聞くと、『特別なことをやっている』、『プライベートも充実して働けそう』というイメージを持たせることが出来ます。

 

他の会社と差別化になって、この会社いいかも、というイメージアップにつながります。

結果として、従業員を採用しやすくなりますので、人手不足に悩まされる事が少なくなります。

 

生産性が上がる

 

ワークライフバランスを導入すると、仕事のやり方や仕組みが変わって、より効率的に作業しようとします。

面倒な作業、時間のかかる作業などが会社からなくなっていきます。

そうなると、従業員の作業の効率が上がって、働くことによる生産性が大幅に上がります。

例としてlot(Internet of Things:モノのインターネット化)が挙がります。

インターネットを利用する事で、ドア、エアコンなどを動かしたり、温度を測る事が出来るようになります。

参考:モノワイヤレス

 

人が辞めにくくなる

 

仕事の成果も出て早く帰れる、男性も育児休暇が取れるし女性も産休から復帰できる。

となると、『仕事の内容ややり方が分かる従業員』が辞めにくくなります。

新しく一から仕事を教えるのは、なかなか時間がかかるもの。

新しい人への引き継ぎや、教育などの手間がかからないのは良いですね。

 

次に働く人側の視点で見てみましょう。

 

ワークライフバランス導入のメリット:従業員側

 

続いて、従業員側のメリットを紹介します。

こちらは、以下の2点ですね。

1.仕事を覚えるハードルが下がる

2.自分のライフスタイルを決めて続けていける

 

それぞれ解説していきましょう。

 

仕事を覚えるハードルが下がる

 

仕組みが出来ていて簡単になっている、という事は『仕事を覚えるハードルが下がる』という事です。

マニュアルや手順、対応方法がきちんと決まっているのもあり、基本的なことを覚えるのがより早くなります。

しかも、仕組みがしっかりできているので『分からないところがはっきり聞ける』のも良いです。

仕事を覚えるまでは相当に時間がかかります。ミスして怒られることもしばしば。

そういった精神的不安が取り払われている状態もメリットとして挙げられます。

 

自分のライフスタイルを決めて続けていける

 

早く帰れるという事は、それだけプライベートな事に時間を使うことが出来るようになります。

読書したり、筋トレしたり、資格を取ったり、ゲームしたり。

自分の好きなように時間を使うことが出来ますので、プライベートが充実する事間違いないです。

 

ワークライフバランス導入によるデメリット

 

 

やっぱりワークライフバランスは大事なんだ♬

それを重視して会社を選べばいいんだ!

 

一見すると、いいことずくめに見えるワークライフバランス。

どうして導入している企業が少ないのでしょうか?

それは、同じぐらいのデメリットも含んでいるからです。

 

ここからは会社側、従業員側のデメリットに注目していきましょう。

 

ワークライフバランス導入のデメリット:会社側

 

一見すると会社のイメージアップなど、いいとこづくめに見えます。

が、それは大きな落とし穴。導入の裏にはデメリットも散見されます。

主なデメリットとしては、以下の3点です。

1.導入コスト

2.仕組みを構築する時間が足りない

3.人事に関する変更

 

この3つに共通して言えることは、『事前準備に途方もなく時間とお金がかかる』という事。

先程、lotについてご紹介しました。それにより仕事をする環境はだいぶ整いますが、それを購入するお金がかかりますよね。

加えて、それを使って効率よく仕事をしていく仕組みを構築しなければなりません。

それを従業員全員が分かるように周知して、そこからスタート。

当然、うまくいくかはやってみなければ分かりません。予想外のトラブルも発生するでしょう。

そういったリスクを加味したうえで導入するわけです。

十分、デメリットになり得るわけです。

 

次に、従業員側の視点で見てみましょう。

 

ワークライフバランス導入のデメリット:従業員側

 

従業員側のデメリットは以下の2点です。

 

1.仕事が『誰にでもできる仕事』になる

2.生活水準が上がる事でお金が飛ぶようにかかる

 

仕事を覚えるのが簡単になる、という事はあなたじゃなくても出来る仕事だ、と言われているようなもの。

つまり、『会社が不景気になったら替えが効く』という事です。

 

また、趣味や生活が充実するという事は、それだけいろんなサービスを利用するという事です。

ジムに通う、体に気を使っていい食材を食べる、知識を身に付けるために本を買う、等。

 

会社員として働く以上、これほど不安定だと会社を転々としなければなりません。

あなたはそんな会社で働きたいですか?

 

・・・すんません!

何回も履歴書かいたり、面接受けたりするのはさすがに嫌です!

転職回数が多いと、内定貰いにくいんですぅ!

 

ですよね。

しかも、早く帰るという事は残業が無くなるという事。

収入もそれに伴って下がりますので、思ったように生活を充実させるのはかなり難しいでしょう。

 

ぼんちゃん’s Point

 

 

さて、ここまでで『ワークライフバランス』が一番重要なものではない事が理解して頂けたかと思います。

では一番重要なのは何か、というと『あなたが働く事に何を求めるのか?』という事です。

 

いや、働くって・・・

会社に出勤して、給料をもらうために行くんでしょ?

 

という考え方が一般的かと思います。ところが実際はそうではありません。

なぜなら、『世の中の仕事がある程度誰でもできるような世の中』になっていくからです。

 

会社は利益を得るために活動する団体ですから、こんな考えがあるんです。

あなたは会社に入ってどんなことが出来ますか?

どんなメリットを提供できますか?

冷たく感じますが、これが現実です。

 

先程、転職してまでワークライフバランスを重視したくない、と土下座している人がいたのはこういった事情があるからなんです。

しかも会社から内定を貰えても実際にやっているのは『替えの利く仕事』。

会社の業績次第では、常にリストラ、あるいは査定で給料が下がる事もあり得ます。

 

では、どうしたらいいのか?

それは、『自分の人生の方向を大まかに決める』という事です。

例えば、僕の場合は以下の表のとおりです。

 

  人生の方向 実現の為に必要な事
仕事

教育の仕組みが

きちんと作られている

仕組みがある会社に転職する

個人で稼げるようなスキルを身に付ける

収入

 

月に10万円程度貯金しつつ

投資出来るお金が稼げる

会社員としての収入+副業でお金を稼ぐ

副業知識、スキルの習得

プライベート

 

お金がないから出来ない、

という事がないようにしたい

どのくらいお金が必要なのか?計算する

無駄遣いしない

 

以上のようになります。

これに、『いつまでに』という時間の制限を設ける事で、より現実的に考えることが出来るようになります。

自分のやりたい事、人生の方向が決まると今やるべきことが見えてきます。

勉強なのか?将来設計なのか?部活に全力で取り組むのか?人脈を作るのか?

出来る事は無限にあります。

ぜひ脳死で『親がそう言うから』みたいな判断をして後悔しないようにしてください。

あなたの人生はあなたのものであり、親のものではありません。

 

やりたい事を見つけるのであれば、こちらの記事が参考になります。

興味があれば、こちらからどうぞ。

 

まとめ

 

いがかでしたか?

 

よく聞く単語なだけに、誤解が生まれかねない『ワークライフバランス』。

自分の将来や人生設計を見直す一つのきっかけが生まれていると感じます。

ぜひ、一度時間を取って考えてみる事を強くおススメします。

 

まとめとしては、以下の5点です。

<まとめ>

・ワークライフバランスは『仕事と生活の調和』という意味

・働ける人が減るから『働き方改革』とセットで動いているけど別物の方策

・メリットとして生産性向上と人材育成のコストダウン

・デメリットとして導入コストが高く、人員のモチベーション維持が難しい

・大事なのは、『あなたが働くという事に何を求めているのか?』

 

今回はここまで。

また別な記事でお会いしましょう。

ではではっ!

 

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