おいでませ。
ぼんちゃんです。
今回は世界のトップ企業が研修に使うほど読み継がれている、『チーズはどこへ消えた?』について解説していきます。
この本は、心理学者のスペンサージョンソン著の作品です。1冊96ページと薄めの本ですが、向こう10年は役に立つと言われている程の内容になっています。
ページ数も少なく、物語仕立てになっている為、読書を始めたいという方にオススメの1冊になっています。
本書の結論は
『変化を恐れるな、本当に恐れるべきは現状維持なんだ』
という事です。
新しい事を始めたいけど不安・・・
という方に是非読んでみて頂きたい作品となっています。
ではいきましょうっ!
あらすじ
この物語に登場するのは
二匹のネズミ、「スニッフ」と「スカリー」
二人の小人「ヘム」と「ホー」というキャラクターです。
この2つのチームは、毎日朝早くから夜遅くまで、チーズが隠された迷路を探し回っています。
ここで指すチーズとは、将来欲しいもの、成果と言えます。
例えば、仕事での成功やお金になります。
迷路は成果を得るための場所、と言えます。
例えば、会社やブログがそうです。
ある日、2組のチームは、チーズステーションCという場所で、大量のチーズを見つけます。
念願のチーズを見つけた彼らは大喜び。たらふくチーズを食べて満足します。
しかも、誰かが補充してくれているようでなかなか減らない。
ここを見つけた僕らは人生の勝ち組!と思ってしまうようなシチュエーションですね。
次の日から彼らの日課はチーズステーションCに通う事、になりました。
しばらくすると、2組の日課に差が出始めます。
<ヘムとホー>
・毎日チーズステーションCに行ってチーズを食べ続ける
・家も近くに引っ越してたらふく食べたら帰ってきて眠る
<スニッフとスカリー>
・チーズに変わりがないかよく調べてからチーズを食べる。
例:匂いは?量は?大きさは?
そんなある日。事件は起こります。
大量にあったチーズステーションCからチーズが消えてなくなっていたのです!
まさに、タイトルである『チーズはどこへ消えた?』というシチュエーションに陥ってしまいます。
ここでも2組の行動に差が出ます。
<スニッフとスカリー>
・チーズは毎日減り続けていたし、なくなるのは想定していた
・また迷路に潜って新しいチーズステーションを探そうと旅立つ
<ヘムとホー>
・なんでこんな目に会わなきゃいけないんだ!
僕たちは相当努力したんだ!対価をもらう権利がある! と権利を主張する
・本当にチーズはなくなったのか調査に乗り出す
・ネズミチームは何も分かってないと批判しだす
ここから数日。
小人チームのホーは
『このままじゃだめだ!新しいチーズを探さなきゃ!』と一念発起し、一人で再び迷路に挑みます。
ヘムからは「どうせ探しに行ったって見つからない!」とディスられてしまいますが、空腹も限界。行動に出ます。
そこから紆余曲折を経て、スニッフとスカリー、ホーは新たなチーズステーションNにたどり着きます。
そこにはチーズステーションCよりも大量の、多くの種類のチーズにありつくことが出来たのです。
その場にとどまり続けたヘムの現在は誰も分からない。
このストーリーから学ぶべき教訓を3つご紹介します。
教訓①変化に気付いたらすぐに行動
まず一つ目として『変化に気付いたらすぐに行動』です。
ストーリーに沿った話をすると、スニッフとスカリーはすぐに行動した結果、ホーよりも先にチーズステーションNに到着しています。
変化に気付いたタイミングですぐに行動に移したからです。
またチーズが補充される、現状維持を選んだホーはネズミチームより遅れたものの、チーズステーションNにたどり着きました。
ヘムはまたチーズが補充されると信じて、ずっと待っています。
この3通りのパターン、誰が一番得しているでしょう?
一番得しているのは、ネズミチームのスニッフとスカリーでしょう。
それは何故か?
『チーズが消えた』という変化に対して『迷路に進む』という行動をいち早く取ったからです。
自分の身近なところで例を一つ。
職場に全力で貢献してきた!
でも業績悪化でリストラ候補とかありえない!
俺はもっと優遇されるべき存在だろ!
この人には会社を辞めなければならない、という変化が訪れました。
この場合、遅かれ早かれ、会社の意向でクビになります。
ですが、『認めん!』と突っぱねて何の得があるでしょうか。
この人がするべきは、『現職で得た経験を活かせる職場へ転職する』ように行動する事です。
ヘムのように、クビになったから行動しないとどうなるでしょうか?
無職、無収入、結果として生活できない。容易に想像できますね。
こうならないようにするためには?
例えば、日々の仕事の忙しさに変化はないのか?
仕事の内容はどうか?周囲の企業の業績は?
とまぁこんな感じで、周囲の状況や自分がどんな環境にいるのか?という変化点に早く気付けるかどうか、その一点です。
とどのつまるところ、『日常と変わったところがないか観察して行動する』以外にありません。
教訓②自分の考える『最悪』はさほどひどくない
2つ目は自分の考える『最悪』はさほどひどくない、です。
例えば、僕が転職した時の話を一つ。
僕は高卒から入社して10年程で主任という役職に就きました。
とはいえ、僕が仕事に求めているものは『周囲を管理する』事ではなく、『周囲が働きやすい環境づくり』でした。
加えて上司とは仕事の進め方、人材育成に関する方向性がほぼ真逆。
どうやっても埋まらない溝がありました。
転職も視野に入れていましたが、ある一言が頭をちらつきます。
どこに行っても同じようなものだし・・・
転職したってたかが知れてる
でも僕は退職する決心が出来ました。
どうして行動に移せたか?
それは、この本を読んでこう思えたからです。
会社を辞める事に対する不安や恐怖がなかったら
僕自身はどうしたいんだろう?
とりあえず一社、という気持ちで転職活動を始めてみました。
すると、意外と感触自体はかなり良く、内定を検討するレベルであったそうです。
その後、数社の採用試験、面接を経て転職を成功させる事が出来ました。
学校を卒業して選んだ就職先は、少なからず妥協して選んだ人が一定数いると考えています。
そういった人ほど、『働くってこんなもんなんだ』とか『会社ってどこもこんなんなんだ』と最初に入社した会社がいいもんだと考えがちです。
結果、不満があっても口に出すだけで行動に移さない。
業界や環境は日々変わっていますし、あなたの市場価値も刻一刻と変化していきます。
自分がどうしたいのか?という部分にスポットライトを当てて、実現するための一歩を踏み出してみましょう。
教訓③大きな変化じゃなくてもいい
3つ目の教訓は
『大きな変化じゃなくてもいい』という事です。
変化、と聞くと全部ガラッと変えなきゃいけないイメージを持ってしまいます。
ですが、すべて変えてしまうと、うまくいっていたことすら変えなければいけないと考えてしまいます。
結果、行動に移すまでに時間がかかってしまうでしょう。
では、どうするか?
まずは、小さな変化をつけてみましょう。
作中では、チーズステーションCの壁を壊して近隣に隠されていないか調べる描写があります。
隠されていない、という事はすぐ近くにチーズはない。
つまり、再び迷路の中を探し回る必要がある、と気付けるようになります。
小さな変化や行動でも、うまくいくと自信になるものです。
自信になると、次の変化や行動も思い切って進みやすくなります。
まとめ
いかがでしたか?
変わる、という事はリスクを伴う事、とお思いの方も多いでしょう。
ですが、それは真逆です。
自分が今の人生、仕事、プライベートに対してベストだと満足していなければ、それは時間が経つと後悔に変わります。
その為には、冒頭の結論としてお話しした
『変化を恐れるな、本当に恐れるべきは現状維持』という意識のもと、行動して頂ければと思います。
ちなみにこの本、漫画版も出版されてます。
内容をよりライトに把握したい方、さくさく読み進めたい方にはこちらもオススメです。
一歩踏み出すのをためらってしまっている方には勇気をもらえる一冊になります。
今回はここまで。
別な記事でお会いしましょう!
ではではっ!
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