今回は、名将の呼び声も高く、『ノムさん』の愛称で知られる野村克也氏が執筆した『生き残る技術』について解説していきます。
本書は、戦後初にしてキャッチャー初の3冠王、歴代ホームラン数2位等の輝かしい経歴を残された野村氏が生い立ちからプロ野球人生を通じて『成功するまでのプロセス・マインドセット』について詳細に書かれた一冊になっています。
※三冠王・・・ホームラン、打率、打点の3項目がリーグ一位になる事
達成するのがものすごく難しい。最後に達成されたのは2004年。
早速本書の結論ですが、『努力なくして成功なし』という点です。
野村氏がどんな野球人生を送ったのか?
そしてそこから何を学び、行動に移していったのか?
実際の経験を、『成果をあげた偉人』から考えていきたいと思います。
『野球なんか知らないよ!』という人向けに野村氏の経歴から
本書から学ぶポイントを厳選して3つお伝えしていきます。
ポイントを先に見たい方は目次から確認してください。
ではいきましょう!
野村克也氏の経歴
冒頭でも触れたように、選手として輝かしい成績を収めた野村氏。
これだけ輝かしい成績を残しているのですから、高校時代にさぞ活躍したとお思いでしょう。
ですが、実は高校では地方大会一回戦負けという弱小チーム。
ドラフトで球団に加入したのではなく、『テスト生』として南海ホークス(現:福岡ソフトバンクホークス)に入団しているのです。
そこからたゆまぬ努力、観察眼でレギュラーの座を勝ち取り、数多くの活躍を収める事になります。
34歳という若さで選手と監督を兼任し、『4番打者』『監督』『キャッチャー』という3つの重責を担いながらリーグ優勝を達成。
しかし、同時期に『世界の王』で知られる王貞治氏、『ミスタージャイアンツ』長嶋茂雄氏が活躍していたこともあり、常に打者として比較されることになります。
『王や長嶋はひまわり、俺は日本海の海辺に咲く月見草』という名言が残っています。
選手引退後は解説者を経てヤクルトスワローズという球団の監督に就任し、リーグ優勝、日本一を達成します。
その後もプロ野球、社会人含め5球団で監督を歴任。
監督としてチームを1,053度勝利に導き、1989年には殿堂入りをしています。
弱小チームに在籍していた彼が、ここまでの成果、実績を上げてこれたのは
本書の結論としてお伝えした、『努力なくして成功なし』を体現したからこそ。
前置きが長くなってしまいましたが、本書の厳選ポイントを3点ご紹介します!
生き残る為には?
早速本書のタイトルにもなっている『生き残る』という事に触れていくわけですが、
生き残るためには『心技体』のどれが欠けても生き残り得る事が出来ない、と明言しています。
スポーツをやっていれば耳障りがいい話のように聞こえるかもしれません。
ですが、この『心技体』が仕事がうまくいかずに自問自答している人にこそ一筋の光となり、前進するきっかけになると僕は思います。
『心技体』を社会人的に落とし込むと、以下の表のようになります。
項目 |
求められるもの |
心 |
変化に柔軟に対応する事、周囲の雑音に負けない強さ |
技 |
技量への創意工夫、進化 |
体 |
徹底した自己管理 |
いかがでしょうか?
どれも、突き詰めていくと、社会人として必要な事ですよね。
その中でも、『変化に柔軟に対応する』と『技量の進化、創意工夫』について
掘り下げていきます。
変化に柔軟に対応する
本書では、『変化を恐れるな』ときっぱり明言しています。
あのイチローも毎年のように、バッティングフォームのマイナーチェンジを行っています。
野村氏も、レギュラー定着後、130試合通じて成績を維持するのが困難だという事に改めて気付かされたと語っています。
その為に、『バットを一握り短く持つ』事でバットのコントール精度を上げる事でバッティングスタイルを変化させていったそうです。
一見、小さなことのように見えますが、これはものすごく大きなことなんです。
野球はコンマ数秒の時間の中で、時速150キロのボールや変化球をバットで打ち返すスポーツです。という事は、動きのスピードがとても重要なスポーツなんです。
故に、細かい変化が実際の結果に大きく左右するとも言えます。
変化を恐れるな!というメッセージ性のある著書として、
『チーズはどこに消えた?』という本がありますので、興味のある方はこちらからどうぞ。
技量の創意工夫、進化
一見すると、『え、バットの握り変えるだけ?そんな事で変化とか言うの?』
という考えがよぎるかもしれません。
ですが、変化したことで起こる影響はとても大きいです。
これは目的論にも関連してくるのですが、『もっと打てるようになりたい』という目的があるから『バットの握りを変えて打てるようになる』方法を選択したのです。
結果がうまくいったかどうかもありますが、『成果が出ていない現状』がある。
それを変えるべく、『今まで自分が持っていなかった技術、知識、視点』を手に入れる為にはどうしたらいいか?
『今まで通りを変える』以外ありません。
ですが、人間の脳は変化を嫌うように出来ています。簡単には変えられません。
だから、原因に対して少しづつアプローチしていくのです。
そうやって『今まで自分が持っていなかった技術、知識、視点』を手に入れていきます。
自分が既に持っている技術を進化、工夫させていく事で自分の価値を高めていく事に繋がっていきます。
自分が活かせる環境を選ぶ
では野村氏がここまで成長できたのは『心技体』が揃っていて、継続した努力が出来ていたからなのでしょうか?
実は、もう一つ理由があります。
それは、『入団したのが南海ホークスだったから』です。
野村氏が南海を選んだ理由は2点。
1つ目に育成がうまく、2軍から1軍に昇格して活躍している選手が多いという事。
2つ目に自身のポジションであるキャッチャーが手薄だった、という事。
そんな球団が『新人募集』と新聞の広告に載せていたのです。
野村氏はそこに活路を見出したのです。
2軍での活躍が評価されれば、一軍に定着する過程が見えている。
かつ、手薄なキャッチャーなら1軍でも試合に出場できる可能性が高いと踏んでいたのです。
自分がプロ野球選手として活躍していく過程がイメージ出来ていたのです。
更に、冒頭でも触れましたが、世界の王氏や長嶋茂雄氏のようなスター選手と比較されることがモチベーションになっていました。
努力なくして成功なし
そして、僕が本書の結論と位置付けた、『努力なくして成功なし』という言葉です。
本書では、努力という言葉をこう定義づけています。
人から言われてするような努力は努力といわず、「気付いたら一晩中練習していた」という自発的かつ自然に動いてしまっている状態にあるのが本当の努力なのだと思う。
引用:生き残る技術 野村克也氏著
このレベルで実行できるのは相当稀ですよね。
それを目の当たりにした瞬間があったと本書では紹介しています。
ある時、王貞治氏と会食をする機会がありました。
会食の途中で、スッと席を立ち、帰ってしまったそうです。
その時に出てきた言葉が、『これから夜間練習がありますので。』
あまりにも自然だったことから、王氏にとっての練習=生活の一部なのだと感じたそうです。
本書で紹介されている教え子は宮本慎也氏と稲葉篤紀氏の2名。
宮本氏は守備は文句なしに上手かったが、バッティングは全然。
そこでつなぎのバッティングを磨き、チームに不可欠な存在へ変貌を遂げた。
稲葉氏は内野手だったが、外野手へ移動された。
来る日も来る日も守備練習。
練習に明け暮れた結果、1年間シーズンを通して優秀な守備を披露した人に贈られる『ゴールデングラブ賞』を4度受賞する選手にまで成長しました。
この二人に共通するのは、『自分に足りない部分』と『チームから求められているもの』の2つが理解できていたからです。
だから、『努力する方向性』を間違えることなく、40歳を超えてもなお現役で活躍することが出来たのだとつづっています。
ぼんちゃん’s Point
本書で僕がオススメポイントとして『どんな自分になりたいか?』という点です。
本書では、生き残るためには、という自身の経験が記されていますが、その本質はこの一言に集約されると感じました。
スキルを高めるにしても、活躍する過程が見えているにしても、
『プロ野球選手として活躍する』という大きい目的があったからです。
社会人という立場に置き換えると、『今いる会社で活躍する』という目的があるから、既存スキルのレベルアップや知識の習得など、努力していけるのだと思います。
目的があいまいであったり、自分のやりたいことに対して正直になれていないと
『やらされている感』が残ってしまいます。
あくまでも『自分がどうなりたいのか?』という
ある意味では『自分の人生の方向、指針』が明確であることが努力を積み重ねていく為の大前提だと思います。

そんな事言われてもいまいちピンと来ないよ・・・
という方は、『やりたい事リスト』の作成をおススメします。
詳細は以下のリンクから作り方、メリット、実際に僕が作ったリストがありますのでよろしければご覧ください。
自分自身と向き合う時間はきちんと設けておくべきです。
なぜなら、あなたが生きているのは、『あなた自身の人生』ですから。
まとめ
いかがでしょうか?
スポーツに興味がない人でも『こんなすごい成績を残した人は最初から天才』というわけではないのです。
やり方、努力の方向性など、試行錯誤を繰り返していく事で、天才と呼ばれる人たちと変わらない活躍が出来るのです。
変えていけるかどうかは、あなた次第。
繰り返しになりますが、本書の結論は『努力なくして成功なし』
ポイントとしては、以下の3点。
①生き残るためには『心技体』を磨き続ける
②自分が活かされる環境を選ぶ
③『自分に足りない部分』と『組織から求められているもの』
以上となります。
関連記事は以下のリンクにありますので、参考までにご覧頂ければと思います。
この本を読んでみたい方は以下の表紙からお進みください。
今回の記事はここまで。
また別な記事でお会いしましょう。
ではではっ!
コメント
[…] 書評も書いてるよ! 【生き残る技術】努力なくして成功なし 今回は、名将の呼び声も高く、『ノムさん』の愛称で知られる野村克也氏が執筆した『生き残る技術』について解説し […]
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