成功者の共通点は即断即決。
そんなエッセンスを身に付けてみたくはありませんか?
どうも、ぼんちゃん(@bonchan0433)です。
今回は出版から7年も経つのにロングセラーを記録している 「ゼロ秒思考」について解説していきます。
本書は世界的コンサルティング会社マッキンゼーに入社し、多数のプロジェクトをリードしてきた輝かしい経歴を持つ赤羽雄二さんが、実際にメモを取り続けてきた方法が紹介されています。
・ゼロ秒思考って何?
・メモでそんなに変われるの?
・マッキンゼー式メモってどんなの?
この記事で以上の疑問が解決します。
ぜひ最後までご覧ください。
ゼロ秒思考とは?
そもそもゼロ秒思考とは何か?
結論、思考の質とスピードの最高到達点です。
一瞬で現状の認識、課題の整理、解決策の立案、どう動くべきかの意思決定が出来る状態がゼロ秒思考を体得した事を意味します。 起きた出来事に対して瞬時に反応できる例としてメジャーリーガーのイチロー選手が挙げられます。バッターとして偉大な記録を残した事で知られていますが、守備の名手としても有名。
バッターが打った瞬間に打球音、打球の方向、風向き、風速などの情報をもとにどの方向に走り出すかを判断しています。 打った瞬間に考え始めていたのでは、届かない打球にもゼロ秒思考なら地面スレスレの打球をダイビングキャッチする事ができます。
これだけの成果を得るために、膨大な練習や経験を積んでいる事は周知の事実。 それが僕たちのような社会人の場合、『メモを取って経験を言語化する』事で 他の人では得られないような圧倒的成果を得られるのです。
メモの取り方を学ぶ前に
メモならこれまでに十分書いてきたよ!
それでも成果なんか出た事がないから困っているんだよ!
という悩みを抱えている方もいらっしゃるでしょう。それは『正しい使い方』を知らないから、かもしれませんよ?
メモの本質は『思考を言語化して知的生産物へ昇華させるためのツール』という位置づけになります。使いこなすには相応の運用方法がある事を覚えておきましょう。 その為のルールを1つだけ、更にルールを守った運用をしていく事で得られるメリットもご紹介しておきます。
ルール:最低限の情報を収集しておく
メモを取る事前準備として、必要最低限の情報を収集しておきましょう。
方法は人に聞いたり、本やネットで調べたりと方法は多岐に渡ります。 情報が不足していると判断が出来なかったり、勘が働かないケースが発生してしまうからです。
注意しておかなければならない点として、調べすぎて先延ばしにしない事。 行動するのに最低限必要な情報を手に入れるようにしましょう。
そうする事で、『あなたが適切な判断をするために必要な情報』と『足りない情報の収集方法』の勘で すぐに行動に移していくことが出来るようになります。
得られるメリット
情報の調達を最小限にしてメモを取る、更にこれから紹介する『ゼロ秒思考』を実践する事で得られるメリットを4つご紹介します。具体的には 『頭が整理される』、『自信が持てる、ポジティブになれる』、『腹が立たなくなる』、『急成長に繋がる』の4点です。
頭が整理される
まず1つ目に頭が整理されます。
ほとんどの方はノートや手帳、ルーズリーフや付箋にメモを取ります。あるいはパソコンのメモ帳やワードファイルなどに直接打ち込んでいる方もいらっしゃるでしょう。
どちらのケースにしても言える事ですが、メモを取っているとうっかり忘れる、という事が減り、考えている事がある程度整理されます。 『何となく考えていた、出来ていた』という暗黙知のゾーンがはっきりと認識できる『形式知』化するので自分がやっていたことを始めて認識する事にもなります。
自信が持てる、ポジティブになれる
2つ目に自信が持てる、ポジティブになれる。
メモだけ取ってて前向きになるわけがない、と否定的になる前に僕の言い分を聞いてください。 メモを書くことによって頭に浮かんでいたこと、揺らいでいるモヤモヤした感覚がほとんどなくなります。
それが結果として心配事、懸案事項が整理されて大事な事だけが見えるようになります。加えて、気になってい事、気にしないようにしていた事が気付いてみたら書き出されているのです。
書き出されている内容を知る事で大事な事とそうではない事が区別、選別。
大事ではない事は少なくとも今は気にしなくてもいい事、気にしても仕方ない事と割り切れるようになるので、結果的に集中力が上がり気が散らなくなる。
メモを取る事が大事なことに集中する環境を作り、成果を生む。 その好循環こそが自信とポジティブなマインドを生み出す源になるのです。
腹が立たなくなる
3つ目に腹が立たなくなる。
これはストレス発散方法や自分と向き合う方法としてのメモの使い方です。腹が立った時、気分が悪い時の対処法としてのメモ程強力なものはありません。
そのメリットとして、人目を気にしないで吐き出せること。 吐き出した結果を客観的にみられるようにもなるため、どういった原因でそれが発生しているのか、どう対処すればよかったのか、人の名前も省略せずに書く。
そうする事で最初に見えていなかった自分の落ち度や実際の対処法などが思い浮かんできます。結果としてむやみに腹を立てるようなことが減り、気分を害されることが無くなっていきます。
それはどんな状況でも感情的にならずに冷静に対処出来るようになる事と同義。コミュニケーションも目に見えて激変しますので、変化を自分自身が体感する大きな要素になり得るでしょう。
急成長する
最後に急成長する。
これは2つ目に紹介した『自信がつく』とも関連づいてきますが、大事な事、優先順位が明確になると今やるべきことがはっきりと理解できるようになります。問題が発生しても必要な情報を収集して深刻なものから処理していく。 それが出来るとどんどん成果が出る。やった分だけ前進する。それが自信につながる。
そうして得られた自信が『自然体』でいられる自分を高めていくのです。本書では自然体でいる事をこの様に定義しています。
自然体というのは、自分に自信を持ち、かつ謙虚な状況の事だ。肩ひじを張らない。人を見下したりしない。
相手の立場が上だからといって過度に緊張したり委縮したりしない。相手が下だからと言ってバカにしたり、子ども扱いしない。
直情的にカッとする事もむやみに感情的になる事もなく、常に平常心でいられる。かといって熱い思いがないわけでも決してない。むしろ目的意識が強く、目指すところも高いので、熱意がみなぎった状態である。
引用:ゼロ秒思考
言うのは簡単。実際はとても難しいし、ちょっとしたアクシデントがあれば自然体から乱れてしまう、維持したくてもうまくできない。という方がほとんど。
それがメモを通して自然体でいられる仕組みを作り、最善手を打っていると明確な差に繋がっていく。その差が成長したという対外的な評価につながるのです。 これだけのメリットが得られるのにメモを取らない、という選択肢があるでしょうか?いや、今すぐにでも取り入れて周りと差をつけていくべきでしょう。
マッキンゼー式メモの取り方
メモから得られるメリットが大きい為、実践する価値が十分にある事がお分かり頂けたかと思います。それでは本書で紹介されているメモの取り方について触れていきましょう。 まずはこちらの画像をご覧ください。
引用:ゼロ秒思考法
書いている内容自体は至ってシンプルです。 それではこの書き方を実践するにあたり、抑えるべきポイントはどこになるのか詳しく解説していきます。
抑えるべきポイント
抑えるべきポイントは以下の5点になります。
・A4用紙を横置き
・右上には年月日を書く
・1件1ページで4~6行、各行20~30字
・1枚1分で1日10枚は最低でも書く
・思いついたことは何でも書く(重要)
この5つのうち、本書を読んで特に重要だと感じたのは、最後の『思いついたことは何でも書く』という点。僕が実践するうえで特に難しく、なるほど、とため息が漏れた程です。
実際にやってみると分かるのですが、メモを取るうえで『具体的に書けば書くほど解決したい課題、対策立案が明確になる』という事を痛感します。
メリットの部分で『腹が立たなくなる』と解説しましたが、まさに典型と言えます。ストレス解消の方法として友人に打ち明ける、愚痴をこぼすといった方法が挙げられますが、それは非効率的であると本書ではバッサリと否定。
話していると、話が堂々巡りになって同じ話を延々と繰り返している経験はありませんか?話す、という方法だと時間に対して課題が解決に向かって進んでいる感覚が全く湧きません。
ところが、メモにして書く。名前も伏せずに目の前に全部書きつける。そのメモを見ながら思い浮かぶことやどうしても許せないことなどをさらに書いていく。
それだけで、あなたが今どんな事を考えているのかが、目の前の紙に具体的な形として表れます。一番の親友にすら話せないような心の奥のどす黒い部分も。下手に相手の心象を伺うような言葉を選ぶ必要もありません。本当に腹が立った時はスッキリするまで書いてみましょう。
ぼんちゃん’s Point
一見すると、ものすごく難しく見える本書ですが、新しい事を始めるときはいつだってハードルが高く見えるもの。1日10枚もテーマが思いつかないよ、とか1枚1分で書くとかムリだよ、みたいな。
なので僕から本書のポイントは1枚のメモを掘り下げまくれ!という点です。
1枚のメモに4~6個の箇条書きが生まれたら、その箇条書きをテーマに更に4~6個の箇条書きをつけていくやり方です。
例としてこちらの画像をご覧ください。
僕の職場で実際に起きている課題についてメモした内容をまとめたものです。
『なぜ副店長は情報共有をしないのか?』について4つの箇条書きがあります。
4つの箇条書きをテーマに据えて、さらに掘り下げてメモを書いていくのが僕のオススメ。
画像を見て頂ければお分かりの通り、繰り返してメモ書きしていくことで階層的なメモになり、自分自身の思考の過程や気持ちの移り変わりが可視化。
可視化されれば対策も立てやすくなりますし、テーマのネタ切れに困る必要もなくなります。ネタ切れが無くなれば継続も比較的容易。定着まで倍速ブーストがかかっているようなものですね。
まとめ
いかがでしょうか?
Pointでも触れましたが、新しい事を始めた時に一番大変なのは『継続』。三日坊主になりにくい仕組みとして定着させるための使い方で進めていく。
本書のまとめは以下の5点です。
・ゼロ秒思考とは思考の『質』と『スピード』の最高到達点
・マッキンゼー式メモはA4用紙を横置き+箇条書き
・4~6行で各行20~30文字
・1日最低10枚を1枚1分を目標に
・1つのメモを掘り下げまくって継続しやすい運用方法を意識
ぜひ、手に取って頂いて思考の最高到達点を体感してみてはいかがでしょうか?
コメント