【アドラー心理学②課題の分離】承認欲求をゴミ箱に捨てる

 

今回は、2013年に出版され、本の売れないこの時代に

累計200万部を売り上げた名著、

『嫌われる勇気』についてご紹介したいと思います。

 

第二回となる今回は『課題の分離』という考え方について

ご紹介したいと思います。

 

課題の分離とは

 

『課題の分離』?何それ?

 

という方が大半かと思いますので、どういうことなのかをご説明します。

 

『課題の分離』というのは、課題や問題があったとして

『これは誰の課題なのか?』という視点から、自分の課題と他者の課題を分離するという考え方です。

 

本書では、対人関係のトラブルというのは他者の課題に踏み込む事、または自分の課題に踏み込まれる事で引き起こされるとされています。

 

どういうことなのか、2つの例題をもとに考えてみましょう。

 

例題1:親子間でよく見かける一幕

 

やっぱこの漫画おもしれーなー♬

こら!宿題はもう終わってるの!?

ちゃんと勉強してからにしなさい!

 

こんな一幕、学生の方なら経験あるんじゃないでしょうか?

かくいう僕も幼少期はゲームが大好きだったので怒られないように

両立させるのに必死になっていました。(笑)

 

さて、ここで一つ質問をしましょう。

宿題をやるのは、誰の問題、課題でしょうか?

 

そう、子供の課題ですよね?

宿題を終わらせてから遊ぶのかどうかは子供の課題であって

親の課題ではありません。

 

親が代わりに宿題をやる事が

根本的な原因の解決になるわけではありません。

 

宿題をやらなかった結果として

・成績が下がる

・志望校に合格できなくなる

・自分がなりたい職業に就けない、

等といった弊害が出てきますが、その弊害は子供が被ります

 

親が子供に対してできるのは、

『勉強することは子供の課題だという事を伝えて

 本人がやる気になったときに最大限の援助をしてあげる』

ということじゃないでしょうか?

 

それでは次の例題へ進みましょう。

 

例題2:職場の部下の葛藤

 

三カ月連続で営業成績トップなのに

部長から評価されねぇ・・・

 

 

これは働いている方なら、抱えたことのある悩みではないでしょうか?

 

かくいう僕もこの本を読むまでは上司からの評価を気にして

仕事をしていた時期がありました。(笑)

 

ですが、この男性は『課題の分離』が出来ていない

という事にお気づきでしょうか?

 

男性の課題は『営業成績を上げる事』になります。

さて、『自分を評価するかどうか』は自分の課題でしょうか?

 

これは『上司の課題』です。

 

評価が正当なものであれ、不当なものであれ、男性がやるべき課題は変わりません。

 

評価が不当だと感じるのであれば、部署の移動や転職などで上司を変えるしかありません。

 

はぁ・・・

俺の事を評価してくれる上司に

変わってくんねぇかなぁ・・・

 

なんてぼやいたところで現状が変わるわけではありません。(笑)

 

他人を自分の思ったように変えようとするのは、他人の課題に首を突っ込んでいる状態です。

ストレスだって半端ないことになるでしょう。

 

本書の中でこんなたとえ話が紹介されています。

『私は馬を水辺に連れていく事はできるが

                水を飲ませることはできない』

 

これは水辺に連れていくのは私の課題ですが、

水を飲むかどうかは馬の課題である、という事のたとえですね。

 

承認欲求を捨てる、とは?

 

前回の冒頭でも触れましたが、

悩みを解決させるためには承認欲求を捨てなければならない

と本書では主張されています。

 

これがどういう意味を持つのか?について

お話ししたいと思います。

 

先程の親子の間の一幕を思い出して下さい。

親の言うとおりに勉強をし、親の言うとおりに進学し、

親の言うとおりに大手企業に就職して

上司に怒られないように仕事をこなす日々・・・。

 

誰かに言われるがまま自分の進む道を選び、

誰かに褒められたい、認められたいから、と進み続ける。

 

これは、『あなたの課題』でしょうか?

 

これは、『親や上司の課題』ではありませんか?

本当にそれが自分のやりたいことなのでしょうか?

 

他者の課題、承認されること(承認欲求)をゴールにしていると、

自分自身に嘘をつき続ける生き方になってしまいます。

 

僕自身、この本を読んで一番ギクリとさせられました。

 

周囲の期待値の通りに働こうとする、であったり

進学してでも成し遂げたい夢があったけど、金銭的な理由で進学できないとか、

妥協して就職する道を選んだ事であったり。

 

僕自身も自分に正直に選択できていなかった、という事に

この本を読んで気づかされました。

 

もちろん、誰しも明確な夢や目標を持っているわけではありません。

ですが、そうして自分自身に嘘をついて、本当の気持ちに気付かないままで進んだ事で後悔するのは自分なのです

 

本書では、『自由とは他者から嫌われること』であると綴られています。

 

先程述べた、言われるがまま進んだ道、認められたくてやる事は

心から楽しんで取り組めますか?

あなたにとって幸せになれることですか?

 

あなたの人生はあなたのものです。

他の誰かに認められることや、期待を満たす為に

生きているわけじゃありません。

 

もちろん、周りの誰かもあなたに認められたくて生きているわけじゃありません。

 

だからこそ、周りからどう思われるか?よりも自分がどう在りたいか?と考える方が幾らか気が楽になると思います。

 

どうして承認欲求にこだわるのか?

 

そもそも、どうして周囲の評価や期待を気にしてしまうのでしょうか?

 

小さい頃、このように教わった記憶はありませんか?

 

『○○さんは率先してごみ拾いをして偉いねぇ』

『△△さん、いたずらしちゃだめでしょ!?』

 

まぁ学校などではよく見られる光景ですね。

適切な行動をすれば褒められる。

不適切な行動をすれば罰せられる。

 

これを賞罰教育というのですが、この賞罰教育が承認欲求を生み出す権化であると本書では批判されています。

 

裏を返せば

『褒めてくれる人がいなければ適切な行動をしない』

『罰する人がいなければ不適切な行動もとる』

という事にもなり得ます。

こういった考え方にも繋がっていくわけですね。

 

日本はこういった教育が主流になっており、

国民性として承認欲求が常に頭にある状態です。

 

親でもない僕が教育について語るのもおこがましいのですが、

それがなぜ良い事、悪い事なのか?という本質を理解させる事が重要だと考えます。

 

まとめ

 

いかがでしょうか?

 

意外と自分がどう生きたいのか、とかどうしたいのかって

気付いていないもんですよね。

 

僕もそれに気づいたのはほんの数年前でした。

今でも自分がやりたいことや成し遂げたいことを

模索しながら日々を過ごしています。

 

『自分らしく生きる』というのは、周りの評価を気にしすぎない事でもあります。

 

嫌われないようにするのは自分の課題ですが、嫌いになるかどうかは相手の課題です。

 

『私を嫌いになるな~!』と念じて嫌われなくなるなら

それは超能力か、よほどの変人か、ですね。(笑)

 

本書のタイトルにもなっていますが、まさに『嫌われる勇気』をもって

自分の課題と向き合い続ける事が大事、という事です。

 

お付き合いいただいてありがとうございました。

 

次回で本書の紹介は最終回となります。

次回は縦の関係を作らない、をテーマにお話ししたいと思います。

それではまたお会いしましょう。

 

それではっ!

 

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