【アドラー心理学③縦の関係を作るな】感謝で横の関係を作る

今回は、2013年に出版され、本の売れないこの時代に

累計200万部を売り上げた名著、

『嫌われる勇気』についてご紹介したいと思います。

 

第三回となる今回は『縦の関係を作るな』という考え方について

ご紹介したいと思います。

 

縦の関係とは?

 

そもそも縦の関係とはどういう事でしょうか?

 

私たち人間は、何かしらの組織に所属しています。

学校、会社、地域、家族など・・・。

その所属している組織において

上下関係を作らず、対等な関係を作るべきだ、とアドラーは提唱しています。

 

おいおい、ちょっと待ってくれよ!

上司と部下の関係を度外視して

ため口で話せってことかよ!?

 

上下関係を作らない、と聞くとそのようにとらえる方もいるでしょう。

ここでいう上下関係とは、『誰かに認められたい、あるいは認めてやろう』『誰かに褒められたい、あるいは褒めてやろう』という考え方の上に成り立つ対人関係を指します。

では、具体的な例を挙げてみましょう。

よくわかる例題

 

よくありがちなパターンとしては子育てが挙げられます。

 

うちの子は何をやってもぱっとしないし・・・

いいところを見つけて

褒めて伸ばしたほうが良いのかしら・・・

 

こんな親御さん、多いのではないでしょうか?

 

ですが、この考え方、アドラー心理学的には

かなり危険な考え方になってしまいます。

 

親が子を褒める、というのは一見すると当たり前の光景のように思います。

ですが、褒めるという行為は自然と上下関係を創り出してしまうのです。

 

考えてもみてください。

 

あなたは親しい友人から何かを借りて、返したとします。

そのときにこんなことを言われたらどう思いますか?

 

おっ、ちゃんと返してくれたじゃん♬

さっすが△△!

 

さて、どうでしょうか?

 

僕個人的な感想としては、

『返さないような奴だと思われていたのか?』

と感じてしまいます。

少なくとも、対等な人間関係ではない事は明白です。

さすがにこんな発言をする友人とは距離を取りたくなります。

 

とまぁこのように、褒め方こそあれど、

褒める=上下関係を生み出してしまう、というのはご理解頂けたと思います。

 

そして、上下関係が出来る、という事は、承認欲求が出来上がってしまいます。

褒めて伸ばすはNG?

 

前述した内容のおさらいですが、褒めるという行為は承認欲求を生み出してしまう事になります。

 

ではよく巷で聞くような、褒めて伸ばす、叱って伸ばす、というのは

間違いという事なのでしょうか?

結論から申し上げると、アドラー心理学的には間違い、という事になります。

ですが、現在の日本の教育がまさにこんな感じではないでしょうか?

 

僕が小学生のときに実際に経験した事ですが

△△君は先生のお手伝いを進んでやってくれるから偉いね!

◇◇さんは勉強が分からない友達に教えてあげていて偉いね!

のように、善い行いをすれば褒められ、悪い行いをすれば叱られる、

いわゆる賞罰教育を受けて育ってきたと思います。

 

アドラー心理学では、この賞罰教育を厳しく批判しているのです。

人から褒めらる事を目的にしてしまいがちですし、それを競わせるような風潮があるためです。

それでは、常に誰かと比較して生きていく事になります。

そんな自分に果たして自信が持てるでしょうか・・・?

 

横の関係を構築するには?

 

ここまでの内容で、上下関係を作ってしまう事が、いかに自分に自信を持てなくさせてしまうかがお分かりいただけたかと思います。

 

では、横の関係を構築するにはどうしたらよいのでしょうか?

いい行いをしたときに、褒めるのではなく、感謝することをアドラー心理学では推奨しています。

 

では、褒めると感謝では何が違うのでしょうか?

先程褒めるという行為はそれだけで上下関係を生むと話しました。

一方で感謝するという行為は上下関係を生まないのです。

先程の友人から借りたものを返す例題を思い出してください。

友人からこんな言葉が返ってきたらどう思いますか?

 

 

ちょうどこれから使おうと思ってたんだよ♬

返してくれてサンキュー!

 

いかがでしょうか?

 

むしろこっちのやり取りの方が幾分か自然ですよね(笑)

 

このやり取りの中だと貸し借りという関係こそあったものの、上下関係は発生していませんよね?

 

友人としてもまた貸したいと思いますし、本人としてもまた借りたい、若しくは友人に貸してあげたいと思えると考えます。

 

そして感謝する事の最大のメリット。

それは・・・

 

 

誰にでもできる、という事!!

 

え、そうですよね?

感謝するのに特別な肩書や資格が必要ですかね?(笑)

それだけ気兼ねなくできる行為で、しかも感謝する側もされた側も

決して悪い気分にならない。

こんなに素晴らしい事ないと思います。

結局のところ、誰に、どれだけ貢献して、感謝されたか?という事が重要です。

 

ただ、一つ注意点があります。

 

それは・・・

 

 

感謝されようと思わない事!!

 

自分が相手に対してやった行いを感謝するかどうかは相手の課題です。

感謝されたい、と思うのは、それこそ承認欲求に他なりません。

自己満足で完結させることがモチベーション維持に繋がっていきます。

 

まとめ:僕はアドラーじゃない

 

まとめとして『僕はアドラーじゃない』という一言をお伝えしたいと思います。

 

何言ってるんだ、当たり前の事だろう

 

とお思いだと思いますが、お伝えしたい本質はそこではありません。

その本質としては、『あくまでも考え方の一つであり、完璧に遂行したとしても不幸になる可能性すらある』という事です。

 

1回目の記事で紹介した原因論の否定は、行き過ぎると

『僕は過去や原因に甘えているだけだ!』と必要以上に自分を責めてしまう事もあるでしょう。

 

また、先程紹介した褒めてはいけない、というのも

『褒めたいけど、褒めるのはアドラー心理学的にはダメだし・・・』

と褒めるのを我慢してしまうと、かえって人間関係がこじれる場合もあるでしょう。

特に部下がいらっしゃる方だと、全く褒めない訳にもいきません。

 

繰り返しお伝えしますが、あくまでも考え方の一つにすぎません

 

自分に欠けていたものを補う考え方の一つとして捉えて、

より自信を持って生きていけるように取り入れてみては

如何でしょうか?

 

以上で今回はここまで。

それでは別の記事でお会いしましょう。

ではではっ!

 

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