自分を変えたくていろいろ試したけど、うまくいかない。
自分のイヤなところは分かっているけどなかなか変えられない。
そんな経験、ありませんか?
かくいう僕も、自分を変えるべくいろんな方法で行動してきましたがどれもうまくいかず。
そんな中、とある2冊の本を読んで実際に行動したところ、改善に成功しました。
その体験から言えるのは、うまくいかないのは『必要な要素』を満たしていない事が原因かもしれません。
お疲れ様です、ぼんちゃん(@bonchan0433)です。
今回は自分を変えるために必要な4つの要素について解説していきます。
・うまくいかない理由を知りたい!
・悪いクセや言動を確実に解消したい!
・自分を変えたいけど何からやったらいいか分からない・・・
このような悩みを解決するきっかけになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
結論:共同体感覚と抑えるべき4つの要素
それでは、自分を変えるためにはどうしたらいいのか?
結論、共同体感覚を高める事で、少しずつ自分が変わっていく事を実感できます。
共同体感覚、というのは、アドラー心理学で重要とされる要素です。
アドラー心理学って何?という方は、具体的な解説をこちらでしていますので、よろしければご覧ください。
とはいえ、共同体感覚を高めると聞いても、具体的に何をしたらいいかわからないですよね。
そこで、共同体感覚を4つの要素に分解して考えてみましょう。
①自己受容(自分が好き)
②他者信頼(目の前の人が信頼できる)
③貢献感(周りの役に立てている)
④所属感(ここにいていいと思える)
この4点にまとめる事ができます。
本記事を作成するにあたり、以下の書籍を参考にしました。
いずれも良書となっていますので、ぜひご覧ください。
【参考書籍】
・嫌われる勇気 | 著:岸見一郎
・他人を変えたければ自分を変えろと言うけど、理屈は分かるけど、どーやって自分を変えたらええねん! | 著:有江建彦
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自己受容
自己受容とは自分の事が好きかどうか?を表す言葉です。
自己受容が低い方の特徴として、以下のものが挙げられます。
・常に自分を責めてしまう
・劣等感が無くならない
・自信がない
・行動できない
・うつむきがち
・悲観的にとらえてしまう
どうでしょう?心当たりはありませんか?
僕も自分が直接関わっていない案件で同僚がミスしてしまった時なんかは、『僕に何かできた事があったのではないか・・・』と自分を責めてしまう時期がありました。
また、自分に対して求めるハードルが高く、それを超えられない自分に対して劣等感がなくならない感覚がありました。
解決に向かう前に、あなたに1つ、質問をします。
自分の事が好きかを10点満点で評価すると、何点ですか?
いかがでしょうか?
だいたいの人は『時と場合に寄るから分からない』と答えると思います。
実は、その答えにこそ『自己受容を高めるポイント』が隠されているんです。
場合による、という事は、『上がったり下がったりするもの』という事。
つまり、自己受容が高い=常に10点満点をキープするではないんです。
大事なのは『下がらないようにする』為にどうしたらいいだろうか?という視点での工夫。
その工夫として、ライフチャートをオススメします。
引用:他人を変えたければ自分を変えろと言うけど、理屈は分かるけど、どーやって自分を変えたらええねん! | 著:有江建彦
使い方としては、以下の通りとなります。
①8つの項目について自己採点してみる
②満足している項目について掘り下げる
③不満な項目について掘り下げる
④何とかしたい、点数を上げたい項目を決める
⑤何とかしたい項目が1点上がった状態を考える
⑥1点挙がった状態にするために出来る事を3つ挙げる
⑦出来る事の中から1つやってみる
ポイントは③④の2つの手順について、4W1Hで詳しく書くようにする点。
ココをしっかり掘り下げておかないと、現状の把握があいまいになって、変わった実感を得にくくなるので、本音でしっかり書くようにしましょう。
安心してください、誰かに見せる訳ではありません。
思い切って書いていきましょう。
他者信頼
他者信頼とは、目の前の人が信頼できる、安心して任せられる、という感覚を指します。
他者信頼の感覚が低い方の特徴は以下の通り。
・疑り深い
・周囲に対する働きかけが苦手
・思いやりがないような状態に陥りやすい
・自分の容量以上に一人で何でもやろうとしてしまう
・周りから信頼されない、騙されているんじゃないかと疑う
いかがでしょう?思い当たるところはありましたか?
とはいえ、相手があなたに対してどうするか?は相手が選ぶことです。
この辺は、アドラー心理学における課題の分離という考え方が有効。
課題の分離については、こちらで解説していますんで、参考までに。
話を戻しますが、もしかしたら、相手もあなたが信頼していない事を見抜いて接しているのかもしれません。
まずは、自分が相手を信頼するところから始めてみましょう。
その為のワークとして、モーニングページを紹介します。
紙とペンがあればOKというお手軽なものなので、是非一度お試しください。
やり方は以下の通り。
①信頼したい人を1人決める
②イニシャルを書く
③相手に対する思考、感情、気持ちを5~30分程度思いつくだけ書き尽くす
④全体的に見渡して『本当の望みは何か?』を考える
⑤本当はこの人とどうしたいのか、考える
⑥どんなことを変えられるか、考える
※⑥は小さなことでもOK!
ポイントは2点あります。
まずは、相手に対して我慢して言えない事、言いたかったけど相手を気遣って押し殺していた気持ちを全部書き出しましょう。相手を信頼するという事は、『良いところも直してほしいところも認める』事とも言えます。
あなたが感じている感覚を隠さずに、ハッキリと書き出すようにしましょう。
次に、あなたが相手と本当はどうなりたいのか、心の声を聞こうとしましょう。
相手から見たあなたも、同様に『良いところも直してほしいところもある』と感じているでしょう。
そのうえで関係性を築いていく事になりますので、本音で書いてみましょう。
著者:有江建彦さんの体験から学ぶ
冒頭で紹介した、著者の有江建彦さんも同様の経験をされていました。
有江さんの場合、弟との関係で悩み、このワークを実践したところ、ボールペン1本を使い切り、1時間もの間書き続けていたのだそうです。
その量はなんとA4用紙8枚に裏表ビッシリ。
書かれた紙の量を見て、それだけの思いを相手に対して溜め込んでいたという事に初めて気づくことができたと語っています。
そこまで出し切って初めて、相手の立場、目線で客観的に考えられるようになります。仕事にしろ、プライベートにしろ、頭の中に何かしらの出し残しがある時はだいたい主観が混ざって事実から離れていってしまいます。
書き出した対応を自分がされたらどう思うのか?と考えた時に、主観が入ると『自分は間違っていない!正しいんだ!』という正当化が起きてしまい、自分を変える事から遠ざかってしまいます。
このワークを経て、『弟さんとどうなりたいのか?』という質問に心の底から迷いなく『仕事の話も本音で話して、仲良く仕事がしたい』と思えるようになったんだそうです。
その根底には、弟を守ってやらなければならない、ダメ出しすれば強くなってもらえると思い込みがあった。つまり、弟さんに対する信頼が出来ていなかったことに気付けました。
つまり、他社信頼が低い状態だったと、ここで初めて事実を受け入れることができたのです。
自分を変えようと思うと、ここまで挙げたような自分の固定観念が鎖のようにがんじがらめになる事で足かせになっている場合が多い。
自分のネガティブな側面と向き合う事は、めちゃくちゃ重要なんです。
貢献感
貢献感は周りの役に立つことが出来るという感覚を指します。
貢献感を感じているときは、こんなことが出来ると自分の能力に気づけますし、そんな自分を受け入れやすいですよね。
自分の目的や行動で周りに貢献できていると感じられるから得られる感覚でしょう。
ただ、気を付けたいのが、間違っても感謝されたい、認められたい、恩を売りたいのように見返りを求めてやる事ではない。
あくまでも純粋に誰かの役に立ちたいという気持ちを大事にしましょう。
とはいえ、そんなに簡単に感じられる方法があるのか、疑ってしまいますよね。
ご安心ください。
手っ取り早く、貢献勘を高める方法をご紹介しましょう。
これは僕も普段からやっている事なのでオススメします。
まず、前提として、相手を応援したい、貢献したいと思う事。これがないと、適当に実験していると見透かされるので効果が薄くなりますのでご注意を。
コンビニやいつも通るところで働いている人がいると思います。無論、同僚や部下でも構いません。
貢献感を高めるためのワークは、『相手の目を見てありがとうございますと笑顔で伝える事』です。
相手は仕事してるんだから、そういう対応をされて当たり前じゃないか?
と思いますよね。
ところが、このワークには2つの利点があるんです。
まず、相手の成長を促すという点。仕事とはいえ、『当たり前の対応』が出来ない人もいます。
更に言うと、相手が出来ないと思うのは、周りから対応についての良否の声が出てこないからかもしれません。
『教えてもらった通りには対応してるけど、これでいいのかな・・・?』
そういったモヤモヤを相手が抱えているときに、笑顔でありがとう、と言われるとあなたはどう感じますか?
『あ、これでいいんだ』と自分自身を受け入れる自己受容を高めるきっかけになります。
加えて、あなたは『あの人の役に立てた』と自分自身の貢献感も高まる。まさに一石二鳥と言えますね。
次に、生産性が上がるという点。
実際に対応されたときをイメージしてみてください。
いつも通りやった仕事に対して、笑顔でありがとうと言われた時と、仏頂面でありがとうと言われたとき。
どちらが次も頑張ろうと意欲的に仕事に取り組めるでしょうか?間違いなく前者ですよね。
これはありがとうと声を掛けた方も言われた方も良い気持ちで次の仕事に取り掛かれます。気持ちが前向きになればミスも起こりにくくなるし、報告や相談といったコミュニケーションも取りやすなり好循環が生まれます。
こういった気持ちの部分で生産性は大きく変わることを体感できますよ。
所属感
所属感は所属している組織の中に自分の居場所があると思える感覚を指します。
組織、と聞くと堅苦しく聞こえるかもしれません。コミュニティと聞くとピンと来るでしょうか?
人は生まれた時に家族、というコミュニティに所属する事になります。
そこから幼稚園、学校、会社とコミュニティを移りながら、所属感を感じていく事になるでしょう。
とはいえ、どのコミュニティでも高いレベルで所属感を感じるというのは難しいと思います。
学校や会社で空気になじめず、一人でいる時間が長いと、なおさら所属感は低い状態になりやすいでしょう。
そこで把握しておくべきは、『どのコミュニティでどのくらい所属感が変わるのか?』という体感です。
所属感が低いと感じるコミュニティでは、以下の点に注目しながら、高めていけるとよいだろう。
◎『所属している』や『そこにいられた』という事実を認める
◎雰囲気や空気感を感じる
◎『どうしてココが自分の居場所と感じられるだろう?』と自問自答する
◎その場から離れて、居心地のいい場所へ移動する
所属感が低くなる要因は、『関わるコミュニティの少なさ』があります。
例えば、家族と会社しか関わらなければ、2つのコミュニティでの所属感しか得られません。
ところが、Twitterやネットゲームにおけるチーム、オンラインサロンやサークルに所属しているとどうでしょう?どこかで居心地の良さを感じられるコミュニティがありそうに感じますよね。
大事なのは、自分が自然体でいられるコミュニティがどこかに存在するという事を知る。
そこで人との関わりを経て、所属感を育てていけば良いんです。
具体的な行動としては、以下の方法が挙げられます。
・旅行してみる
・習い事を始めてみる
・オンライン英会話のグループレッスンを受けてみる
・今まで行ったことのないお店に行ってみる
・カフェで1時間ほど過ごしてみる
・オンラインサロンに入会してみる
・会社を1週間休んでみる
・オンラインセミナーに参加してみる
・神社や公園、自然に触れてみる
自然体でいられるのは何も人前でなければいけない決まりはありません。
パワースポットに行って、充電するもよし。カフェや図書館のような静かな場所で落ち着くのもよし。
あなたがリラックスして自然体でいられるところを探してみましょう。
まとめ:4つの要素は独立していない!
4つの要素を解説してきましたが、あなたが低いなぁ・・・と感じている要素はありましたか?
ここで勘違いしてはいけないのが、いずれも何か一つが飛びぬけて高ければ良いという訳ではないという事。
例えば、ここにいていいという所属感が高いのに、他社に貢献できるという貢献感が低いという状態だとしましょう。
それは、相対的に他者信頼も低くなるし、そんな自分を受け入れられず自己受容も低くなってしまいかねません。
自己受容を高めていき、他者信頼を通して貢献感を磨き、所属感を高めていくといった具合に全ての要素が関わり合って成立しています。
具体的には以下の図の通りです。
引用:他人を変えたければ自分を変えろと言うけど、理屈は分かるけど、どーやって自分を変えたらええねん! | 著:有江建彦
重要なのは『自分がいま、どう感じているのか?』と素直に向き合って、行動に移していく事。
バランスよく改善していく事で、自分自身が変わっていく様子を体感できます。
ぜひ、あなたが補うべき要素を見つけて、より良い自分へ変わっていく事を体験してみてください。
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